上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
『中山間地域の共生農業システム―崩壊と再生のフロンティア』
小田切 徳美、橋口 卓也、安藤 光義  農林統計協会、2006年

一気に読んだ。

小田切先生はさすが。センサスの緻密な分析には舌を巻くしかない。

橋口先生の書いたものをまとまって読んだのは初めて。切れ味するどい、という印象。直接支払制度の二面性を鮮やかに指摘する。

安藤先生も丁寧な分析・記述を重ねている。現実の動きの中に政策展開への萌芽を見つけるべきだ、という指摘はまさにそのとおり。

負の「フロンティア」から正の「フロンティア」へ。
課題は尽きないが、進むべき道はこの本の示す方向にある。

最後に一点だけ。1950年代生まれの小田切先生と、60年代生まれの橋口・安藤先生を比べると、叙述から受ける印象にそこはかとない差があった。いわゆる「感性」的なものなのだが、やはりどちらかというと後者に私は近いのかなと感じた。
スポンサーサイト
 
がっかり。

個別に面白いと思った点はいくつもあるのだけれど、全体として「そうか!」と膝を打つようなポイントを見出せなかった。博士論文をベースにした著書ということなので、一般向けに書き換えたためにかえって論点が曖昧になっているのか?とも思ったが、一般向けにするならなおのこと、一つの論点を明示的に打ち出すはず。

こういうとき、まだ自分にはこの本は早すぎたのだ、と思う。読む人が読めば、ここから豊穣な論点と問題を取り出すことができるだろう。自分にはまだそれができない。だからまたいつか読もうと思う。

『ナチス・ドイツの有機農業 「自然との共生」が生んだ「民族の絶滅」』
著者:藤原辰史
出版社:柏書房
出版年:2005年
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。