上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
稲葉振一郎『ナウシカ解読 ユートピアの臨界』

うーん。

どうもいまいち面白くない。なかった。

それは、難解だとか、作品と関係ない分析・情報の開陳が中心になっているとか、そういったことからではないように思える。論点として取り上げられた4つの問いが、互いに関連がありそうで実はあまりないのではないか。というか、著者自身が冒頭で述べている(注意をしている)ように、『ナウシカ』というマンガは分量に比してかなり長い期間をかけて制作された作品であり、そこにある種の一貫性を読み込もうとするのは、無理ではないにせよ効率のよい読みとは言えないのではないか。むしろ、作品に伏在する(おそらくは)無数の齟齬や「瑕」について、なぜそうしたものが生ぜざるをえなかったのか、作者の宮崎駿をしてそうたらしめたものは何か、と問うたほうが、よかったのではないか。

というわけで、少し残念だった。けれどもいま読んでいる、同じ著者の『経済学という教養』は面白い。
スポンサーサイト
 
少し思うところあって、移転は取りやめました。
今後ともこちらでよろしく。
 
本日をもって、本ブログ『飲む・読む・噛む』は、移転いたしました。

移転先:http://d.hatena.ne.jp/tkmul/
(ブログ名同じ)

これまで閲覧くださった方々、お借りしたテンプレートの作成者の方々、ありがとうございました。

移転の理由ですが、FC2に嫌気が差したわけでは全くありません。

最近、「はてな」のサービスを使い始め、ブログもそちらにまとめることにしたからです。

あとブログの性格や役割も少し変えよう、と考えたことも理由の一つです。気分一新、ということで。

しばらくはこちらのブログも残しておきますが、2007年3月頃までには閉鎖する予定です。

それでは新しいブログでお会いしましょう。

Qwabara
 
20日頃から目に見えて自由な時間ができているので、少しまとめて本を読もうと思う。リストを作ってみたが、偏ってるなあ…。

○ 立岩真也 『私的所有論』

○ 稲葉振一郎 『経済学という教養』

○ 稲葉振一郎 『ナウシカ解読 ユートピアの臨界』

○ 稲葉振一郎 『リベラリズムの存在証明』

○ N.ルーマン 『社会の経済』

後の四冊は図書館から借りてきたもの。

このほかに、金子勝の『市場と制度の政治経済学』とか、スミスの『道徳情操論』とか、J.アーリの『社会を越える社会学』とか、色々あるのだが、まずは借りてきた本を優先。いつもこれだ。買った本は後回しになってなかなか読まない。

小説ではドストエフスキーの長編を読む予定。読むべき本が沢山あるのは苦しくもあり嬉しくもある。
 
しりあがり寿『表現したい人のためのマンガ入門』
(講談社現代新書)

こういった,創作の一線で活躍している人が,自らの創作活動の内実について語る本は,わりと好きで,この本も楽しく読めた。創作物の「作品」と「商品」という二面性,創作過程における「ケダモノ」と「調教師」の必要性,創作者の「敷居の高い人」と「敷居の低い人」の二類型,といった指摘はためになるものだった。何より,著者がかつて大手食品メーカーの開発部に勤務しており,マンガ創作にその経験が大きく影響している,ということは,大きな発見だった。

しりあがり寿のマンガを初めて読んだのは,たしか中学生のときだったと思うが,なんだろうこの滅茶苦茶な絵と展開は,というありきたりな感想を持つとともに,描かれたコマの中に何気なく流れている,世界の裏側の空気を,半ば無意識のうちに感じとっていたような気がしている。

そういう感覚は,高校時代に耽読したうすた京介『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』,ながいけん『神聖モテモテ王国』を通じて,大学時代に好きだった町田康,最近になって初めて読んだつげ義春にまで一貫して感じていて,自分がマンガや小説について持つ嗜好の一部分を形作る核となったのではないか,といま感じている。
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。