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『中山間地域の共生農業システム―崩壊と再生のフロンティア』
小田切 徳美、橋口 卓也、安藤 光義  農林統計協会、2006年

一気に読んだ。

小田切先生はさすが。センサスの緻密な分析には舌を巻くしかない。

橋口先生の書いたものをまとまって読んだのは初めて。切れ味するどい、という印象。直接支払制度の二面性を鮮やかに指摘する。

安藤先生も丁寧な分析・記述を重ねている。現実の動きの中に政策展開への萌芽を見つけるべきだ、という指摘はまさにそのとおり。

負の「フロンティア」から正の「フロンティア」へ。
課題は尽きないが、進むべき道はこの本の示す方向にある。

最後に一点だけ。1950年代生まれの小田切先生と、60年代生まれの橋口・安藤先生を比べると、叙述から受ける印象にそこはかとない差があった。いわゆる「感性」的なものなのだが、やはりどちらかというと後者に私は近いのかなと感じた。
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