上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
梅田望夫『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』(ちくま新書)。
FirefoxやOpenOfficeなど、オープンソースのソフトウェアが身近な存在になっている。そうしたオープンソース化の背景に、驚異的な速度で進む技術革新(によるコスト低下)がある、という論旨が興味深かった。情報通信コストが高い状態では「情報の独占」が有効な戦略だが、コストが徹底的に引き下げられると逆に「情報の共有」が有効になる。これは人間関係にも当てはまると思う。

玉真之介『グローバリゼーションと日本農業の基層構造』(筑波書房)。
日本農業の直面する状況を、70~80年ぶりの現象である「デフレ経済」という観点から読み解く。面白いと思ったのは、日本の過去のデフレ期(松方デフレ、日露戦争後の不況期、第二次大戦前の昭和恐慌期)のいずれにおいても、地方在来産業(つまり地場産業)の育成や副業奨励といった農業政策が採られていた、という点。これは、農村が「生活の場」であることを強調している新基本法(1999年施行)第5条と重なり合う。玉によれば、「生活の場」としての農村という「歴史的性格」は、インフレ期には捨象され、農業は都市部の食料供給という面からのみ位置づけられる。ただ、玉はデフレ期の「生活の場としての農村」を強調するあまり、インフレ期の「食料供給地としての農村」を否定しているかのように見える。これには違和感がある。双方を農村の本質的な性格と見るべき。

斎藤精一郎『現代デフレの経済学』(PHP新書)。
デフレつながりでもう一冊。ケインズ的政策でも新自由主義的市場万能でもデフレからは脱却できない、という前半の現状分析は興味深かったが、ミクロな経済単位(家計と企業)における徹底的な改革を、という後半の対策提示はやや退屈。

宇佐美繁『環境創造型農業の形成』(宇佐美繁著作集Ⅴ、筑波書房)。
まだ最終部だけ。従来の農業構造分析に立脚する以上、悲観的な結果が出ることは目に見えている。別の分析視角がありうるのではないか―。これを「ヘタレ」と見るか、それとも「思考の飛躍」と見るか。

ルーマン『社会システム理論の視座』(木鐸社)。
まだ最初の章だけ。学は「対象」によってではなく「何を主題とするか」によって成立する。リンゴが木から落ちるとき、物理学は万有引力の法則を、生物学は果実の成熟を、文学は何がしかの表現を、経済学はリンゴの価格評価を、法学はリンゴの所有権を、それぞれ引き出す。

藤原正彦『国家の品格』(新潮新書)。
成り行きで買った。部分的にはうなずける部分もあるが、出発点と到着点の「間」が謎。出発点はわりと共感できるのだけれど。なぜ「情緒」や「武士道」へ行ってしまうのか。論理の最終的・究極的な自己破綻と、「つたない論理」のもたらす弊害とを、一緒くたにすべきではない。
スポンサーサイト
 
Comment
  niki [URL] #-
上司の「国家の品格」推奨率は高いです。中年層に受ける本なのでしょうか。一応買ってあるのですがまだ読めずにいます。
 2006.04.17 Mon 23:18 [Edit]
  Arrivederci [URL] #-
読んでおけば「話のタネ」にはなるかも…。
食料自給率の話もちょっとだけ出てきていて、うーん。
と、うなるしかなかった(感心・納得したわけじゃなく)。

よければこちらも参考に。内田樹さんのブログ。『国家の品格』の品のなさについて。
ttp://blog.tatsuru.com/archives/001616.php
 2006.04.18 Tue 20:35 [Edit]
  (名無し) [URL] #-
肉・肉加工品を探すなら http://www.leslieshomes.com/100227/100228/
肉・肉加工品 2008.09.28 Sun 11:42 [Edit]






(編集・削除用)

 

管理者にだけ表示を許可
Trackback

http://noyoka.blog49.fc2.com/tb.php/19-aaf26601
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。